小学校の音楽の教科書に「マルセリーノの歌」が載っていた時代があります。1964年生まれの私が高学年の頃でした。
シンプルな2重奏の楽譜。いつも親友のKちゃんと二人、リコーダーで吹いていました。
あの頃はイタリア語の歌詞があるとは知らず、映画音楽であることが教科書の説明でわかっても、映像を今のように簡単に観ることはできません。原曲を知ることなく時間は過ぎ、
「マルセリーノの歌」は私にとっては永遠の「リコーダー2重奏曲」となっていました。
今回のアフタヌーンコンサートでこの曲を取り上げてみようと思ったのは、大萩康司さんとのCD「コーリング・ユー 」で、角田隆太さんの編曲のセンスに出会ったからです。このアルバムは映画音楽名曲集のようなラインアップ。それでいて昔から耳に馴染んだ曲が、編曲によって全く新しい顔を見せてくれることに、曲が上がってくるたび驚かされました。
今回のコンサートのため、あらたに「マルセリーノの歌」と「ゴンドラの唄」の編曲をお願いしました。モノクロの名画に響いていた旋律が、角田隆太さんのアレンジでどんな歌の曲になるのか。楽しみです。
【浜離宮アフタヌーンコンサート】6月10日(月)13:30開演
マルセリーノの歌 〜ギターと旅する映画の風景〜
朗読:シェイクスピア「ロミオとジュリエット」より/「マクベス」より