27日の富山公演は この1日限りのプログラムです。
タイトルにした「だるまさん千字文」はピアニストの河野紘子さんも大好きな曲で、
お互いの大切なコンサートで共演してきました。
矢川澄子さんの詩は ”だるまさんがころんだ” という10文字で始まります。
人=だるまさんが 生まれてから最期に身を横たえるまでの一生が、
10文字x100行=1000文字 であらわされています。
初めて歌った時は100行のちょっと後半より?くらいに思っていたのが、
今ではずいぶん来た感あり。
どの行をとっても、シンプルな10文字にギクっとしたり、刺さったり。
奈良の東大寺で辻ゆり子さんと演奏した際は、小学生の女の子たちが素敵な感想の手紙をくれました。 「どきどきしました」とあって、それは詩のどこなの?なるほどねーと。
私は数年前からこの1行にぐっときています。
「だるまさんのからだは だるまさんにあらがう」
いやまったく。
ちなみに小学生がどきどきしたのは、
「だるまさんにきびしい だるまさんのせんぱい」のところだったそう。
みなさまぜひ 27日午後 富山でご一緒ください!
【プログラム】ピアノ:河野紘子
:北原白秋の詩:曲:團伊玖磨(1924-2001)
歌曲集〈六つの子供のうた〉より
さより
秋の野
いたち
:岡真史の詩:曲:高橋悠治(1938-)
〈ぼくは12歳〉より
夕ぐれ
小まどから
リンゴ
:富山の民謡:曲:間宮芳生(1929-)
〈日本民謡集〉より
こきりこ
田植唄
まいまい
さんさい踊り
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:立原道造の詩:曲:柴田南雄(1916-1996)
歌曲集〈優しき歌〉より
落葉林で
*鳥のいる間奏曲 〈プレイアデス舞曲集Ⅱ〉より 曲:吉松隆(1953-)
*水によせる間奏曲〈プレイアデス舞曲集Ⅰ〉より
:宮沢賢治の詩:曲:宮沢賢治(1896-1933)/林光(1931-2012)
星めぐりの歌
:茨木のり子の詩:曲:寺嶋陸也(1964-)
歌曲集〈道しるべ〉より
自分の感受性くらい
:矢川澄子の詩: 曲:高橋悠治(1938-)
だるまさん千字文