動いて、歌う

京都の『イケズ』について書かれた本だったと思いますが、西陣の織り子さんたちが作業をしながら歌っていた、という話を読んだことがあります。一定のメロディがあって、それに即興で歌詞をつけながら、順番にソロを回していく。親方の悪口、作業場に顔を出した人の評価、食べたいもの etc. なんでも唄にのせて会話し、笑い合っていたと。
楽しそう〜!恐そう〜!

作業唄の中には、歌にまつわる「体の動き」が響いています。
動くから歌が出てくるのか?
歌うから動くのか?
「語りと歌」について興味が尽きない私ですが、「動きと声」もまたしかり、です。大好きな「クリマトーガニ」を動きながら歌ってみたいという思いを、今年、ダンサーの辻田暁さんが形にしてくださいました。

「クリマトーガニ」は沖縄の来間島に伝わる「水汲み歌」が元の合唱曲。
日々の重労働をラブソングとして海に返していく。
明るく力強い島の女たちの歌から、演奏のたびにエネルギーをもらっています。

対して、クセナキスの「ヘレネ」は、戦乱の後に祖国から引き離された女たちの「嘆きの歌」です。削ぎ落とされた音の連なりから「魂の全てをかけて歌え」と言われているような10分間。

ぜひ、ホールで一緒に体感してください。お待ちしてます!

9月28日(水)19時開演 白寿ホール アンサンブル・サモスココス09_28

ゲスト 辻田暁(ダンス)